指の先から破壊光線

月曜の朝までに考えておくこと

ロイヤルブルーに憧れて

お気に入りの真っ青なニットを、ひっかけて着れなくしてしまった。糸が出た、とかそんなんじゃなくて、もうどうしたらこんなになるんだ、と思うくらいひどい破れ方をした。背中の真ん中に、縦に伸びた大きなかぎ裂き。

 

とても悲しかった。その日は出かける気にならなくて、学校をおやすみしようかと思った。ロイヤルブルーの、タートルネックのニット。すごく好きだったのに、お別れはあっけない。

 

どうしてもその形のその色がほしくて、次の週末から探し歩いた。でも見つからなくて、だんだん諦めがついてくる。今年のトレンドは残酷だった。ハイネック、ゆるニット、テラコッタカラー。天下のUNIQLOにもないなんて、貧乏学生はいったいどうやってロイヤルブルーを探せばいいのだ。アマゾンに住んでる鳥みたいな洋服はもうどこにもない。

 

ロイヤルブルーはついに見つからないまま、冬は去ろうとしている。私は途方に暮れた。そもそもロイヤルブルーが似合う顔なのかどうか知らないけど、それでも欲しかった。ないものを手に入れることはできない。

 

最近パーソナルカラーとかいう言葉をよく聞く気がするけど、自己診断するとだいたい真っ青とか真っ赤とか真っ黒とかが似合わないタイプっていう結果が出る。悲しい。誤診だったらいいなと思うので、お金貯めて百貨店のおねえさんに見てもらおうかなと考えている。

 

ロイヤルブルーのニットになんとか諦めをつけることができた今(完全には諦めてない、五年後くらいにまた流行するのを待ってる)、欲しいものは白かシルバーのピンヒールと紫のアイシャドウ。たぶん似合わないんだけど、人間ってひょっとして自分には似合わないものに憧れるようにできてるんですかね。

 

書いてて思ったけど、憧れるってなかなかない響きな感じがする。あこがれる、には焦がれるきもちがある。