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指の先から破壊光線

月曜の朝までに考えておくこと

サンタさんにちょっと聞きたいことがあった

サンタさんが来なくなって何年もたつけど、それでもクリスマスはやってくる。

 

十二月というものに、小さい時ほどときめかなくなりました。どちらかというと八月の方が好きかな。夏休みだし。

 

クリスマスがあって、その一週間前が誕生日なので、子どもの頃は十二月が一番好きでした。父の誕生日もあるし、プレゼントが二回ももらえて、ケーキが三回食べられるから。兄弟の誕生日が近かったり、クリスマスと近かったりすると、お祝いは一緒にされちゃってケーキは一回だけ、なんて友達の悲しい話もよく聞いたので、母に聞いたことがある。

 

「なんでうちは、十二月はケーキが三回なの?一緒にしないの?」

「誕生日は生まれてきてくれてありがとうの日で、一人につき一年に一回しかないんだから、一緒にしないんだよ」

「クリスマスも一年に一回だよ」

「クリスマスは全然関係ない人の誕生日だし別よ。うちはキリスト教じゃないし、お母さんが鶏焼いたりケーキ作ったりしたいから勝手にやってるだけ」

 

前半と後半の落差が半端なかった。「クリスマスは勝手にやってるだけ」の衝撃はすごかった。でも確かに、ごはんの前と寝る前にお祈りしたりしないし、教会に行ったりしないし、キリスト教徒の大事な日も仏教徒にとっては何でもない日なのだ。

 

でも、キリスト教徒じゃない私のところにもサンタさんはやってくる。おりこうにしてたらプレゼントをくれるらしいけど、お祈りしたり教会に行ったりしない子どもたちのおりこう度はどうやって測ってるんだろう。それも気になってついでに母に聞いたら、「お母さんが手紙書いてんの」と返ってきた。

 

「英語で?」と私は聞いた。サンタさんが日本人じゃないことは知ってたからだ。「英語で」母は何でもなさそうに答えた。私はまだ食い下がって、「お父さんもお母さんも英語が書けないおうちはどうするの?」と聞いた。「サンタさんの仕事を手伝ってる人があちこちの国にいんのよ」今度見せてあげる、と母は言った。

 

週末、ジャスコに連れて行かれた。そこには、サンタさんに手紙を書くコーナーがあって、日本語もまともに書けないような子どもたちがたくさん、テーブルに向かって座っていた。ニンテンドーDSがほしいとデカデカと書く妹と、準備された色鉛筆でぐちゃぐちゃの丸を書く弟の間に座って、私はグリーンランドに住んでいるというサンタさんの説明をずっと読んでいた。世界中の大人が、いろんな言葉で書かれた子どもたちからの手紙を集計して、サンタさんに届けている、とそこには書いてあった。

 

その大人って、ボランティアなのかな、と思いつつ、私は「ハリーポッターの新しい本をください」と書いた。日本語で。