指の先から破壊光線

月曜の朝までに考えておくこと

靴は誰のために作られているか

私は靴を履くのがそんなに好きではないので、うっすらと肌寒くなってきて、完全な夏の終わりを予感させられるこの時期には、もう靴と靴下を履かなくてはいけなくなってしまったことに、すこし悲しみを覚えます。


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そんな人間なので、もちろん、家に帰ったら靴下はすぐに脱ぎ捨てる派です。本当に、家の中で靴を履かない文化圏に生まれ育ってよかったと思います。ただ、今住んでいる家は全面フローリング張りで(ぼろいアパートなので、フローリング調のやわらかい床じゃなくて、ところどころへこんでる本物の木の板)、冬に帰ってきてすぐはだしになると飛び上がりそうに冷たいのが難点です。畳敷きの和室よりも掃除は楽でいいので、このへんは今後家を探すときの課題になりそうです。


靴を履くのが好きじゃなくても、現代日本に生きている私は靴を履かずに一生過ごすわけにはいかないので、靴を履きます。そんなにたくさんは持っていませんが、スニーカーも、パンプスも、ブーツも、一応そろっています。

靴を履くためには、当然靴を買わなくてはいけないのですが、これがすごくめんどくさい。どのあたりがめんどくさいかというと、まず自分の足に合う靴を探すのが大変です。私の足は縦の長さのわりに横幅があんまりなくて、指も妙に長い。だから先の尖ったハイヒールなんかを履くと、引っかかるところがなくて爪先に押し込められた指が曲がって、靴にぶつかっているところが赤く腫れて痛くなります。ランニングシューズなんかも一緒で、細身のシューズじゃないと足がどんどんずれて前の方にいってしまう。大問題です。

最近は足の幅が広い人向けの靴が多くなってきて、3Eとか4Eとかいろいろあるのですが、幅の狭い人向けの靴も作ってほしいと思っています。

というようなことを言うと、必ず、「わかるわかる」「私も私も」という人が現れて、売っている靴がどういうふうに自分に合わないのかを語ってくれます。私と同じに幅がない人、甲が高くてブーツが履けない人、逆に幅が広くて靴がゆがむ人、いろんな人がいるものです。そしていつも辿り着く、「靴のことで悩んだことなんかないよ」と言う人に出会ったことがない、という話。

誰の足にも合わないなら、世の中に存在している靴はいったい誰の足のために作られているんでしょうか。標準とか平均とか、案外誰にも当てはまらないことなのかもしれないな、と思いつつ、私はまだ下駄をしまわずにいます。